古代・万葉の「藻塩(もしお)焼き製法」が生んだ「海人の藻塩」(あまびとのもしお) 「藻塩(もしお)焼き」は、塩田による塩づくりが始まる以前に行われていた海藻を使った製塩法で、いわゆる日本における塩作りの原点です。

工場見学

こちら(右写真)が製塩土器が発掘された浜に建てられた“海人の藻塩”の製塩工場『海人の館』です。
藻塩を作っていたと云われる古代の海人の住居をイメージしています。
藻塩の歴史を学習できる製塩所跡「沖浦遺跡」を復元した展示館も併設され、製塩土器を使った藻塩つくりも体験できます。

“海人の藻塩”の製塩工程は安全面・衛生面等に配慮してつくられており「藻塩焼き」を再現したものではありません。

海人の館

1.原料はきれいな海水と海草のホンダワラです

原料はすべて自然の恵みから。日本の渚百選にも選ばれた、工場の目の前の海岸から汲み上げた美しい瀬戸内海の海水と天然の旨味が凝縮された国産のホンダワラが原料です。

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・取水口/干潮時(左) 「海水は、最も潮流の早い岬の先端にある取水口からくみあげます。そこは許可を得た漁船だけしか進入できない特別な海域で、きれいな海水である事は折り紙つき」

・海藻のホンダワラを干したもの(右)

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・濃い茶色のかん水を煮詰める(左)
・6〜8時間後、塩の結晶が顔を出してくる(右)

2.海水とホンダワラを煮詰めていきます

海水はろ過して不純物などを取り除いてから濃縮。
乾燥させたホンダワラを浸し、海藻の成分を抽出したかん水を作る。
この海藻の旨み出汁を取るときの火加減や時間が味の決め手となります。濃い茶色のかん水を10個以上の平釜で6〜8時間煮詰めていくと、塩の結晶ができあがります。煮ている間ずっと人の手でていねいにアクが除かれます。
この結晶の上澄みに残る茶色の液体が藻塩特有の海藻成分を含んだ “海人の藻塩にがり”です。

−15トンの海水からできあがる藻塩は200kg程度−
−この“海人の藻塩にがり”が姉妹品である藻塩物語に使用されます−

3.遠心分離機にかけて程良く“にがり”を残します

平釜にできた塩をすくい、遠心分離機にかけます。洗濯機の脱水と同じ要領で、余分なにがりを取り除いて、苦みのないまろやかな味に整えます。

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・遠心分離機にかけ余分なにがりをとばす

4.ゆっくりじっくり、サラサラになるまで焼き釜で仕上げます

海藻成分を焦がさないよう塩の温度に注意しながら、ゆっくりと温度を上げていき、使いやすいよう湿気にくくなるよう、じっくりと塩を煎ってサラサラに仕上げていきます。

5.ふるいにかけ、丁寧に品質のチェックを行います

サラサラの塩の中にある小さな固まりや大きな粒を除くため、ふるいにかけられ、毎日味覚や色合いなど、丁寧に品質の確認を行います。

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・目視による品質確認

6.一つずつ心を込めて梱包します

出来あがった藻塩は、各商品ごとに計量が行われ、藻塩の風味が損なわれないよう素早く梱包されます。

心をこめてつくります。「海人の館」の職人達です

高橋支配人

蒲刈物産(株)の総支配人の高橋です。
日本の塩つくりの原点ともいえる「藻塩焼き」を基に生まれた「海人の藻塩」を製造する誇りと責任を胸に、日々奮闘しております。
我が故郷、ここ瀬戸内上蒲刈島は美しい海に囲まれた自然豊かな島です。島内外を走り回っていますのでこの顔を見かけたら是非、一声かけて下さい!

「海人の館」の職人達

私たちは藻塩焼きが万葉の時代に行なわれていたとされるこの美しい上蒲刈島に生まれ、先人と同じくこの海を敬い、恵みを受け、「海人の藻塩」を作っています。
この地に千年ぶりに藻塩つくりが再開され10年以上、瀬戸内海国立公園として守られてきたこの海辺で何代にも渡り、藻塩つくりが続けていけるよう美しい自然と共存しながら、安心・安全を心がけて作ってまいります。是非、この味を御賞味下さい。
又、一度、島においで下さい。古代の製塩所跡の遺跡を見たあと、当時の作り方で藻塩作りを体験して万葉の時代に思いを馳せて頂ければ幸いです。

海人の藻塩

遺跡発掘現場